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第16章 【アンケ感謝】結芽里さま☆『決闘』

　

「はいっ、はいっ!!」

「――くっ、これは……」

「ここでにっこり!!」



　ダンス○ボリューション。


　テレビ画面に出てくるキャラと同じ動きをして、高得点を狙うアーケード発のダンスゲーム。

　センサー付きらしく、三人のイケメン達が……画面の可愛いアイドルと同じ振りを真似して踊る姿はなんというかもう……。


　スキップをして、片手を上げて首を傾げて。

　背中を向けて両手を腰に当て、突きだしたお尻をふーりふり。


「うふふ、レオ……、楽しそう」


　アリ様だけが喜んでおりました。


　結局全員参加となり、勝負の行方はうやむやに。


　しかしなぜか奏多だけが、点数が悪い……。



　そして休憩――。


　団子と日本茶でまったり。


　日本のお笑い番組をレオ様はなぜかえらくお気に召したよう。

　その横でハルがふんぞり返って、ゲラゲラと笑っています。



　そしてテーブルには、ナツが持参した大きなタブレット。

　年始めの福袋に入っていたそう。


　それを興味津々と覗き込んでいるのはアリ様。


「凄いわ。この国では、絵画の道具がなくても、こんな薄っぺらいものに指で触るだけで色々と絵が描けるとは……っ。それだけじゃないわ、消して続きを描けるなんて!!」


　絵を描くことがお好きなアリ様、驚愕三昧のご様子。


「こうやって、こうやるでしょう？　そして印刷すると……」

「きゃあああ。画面と同じ絵が出て来たわ。見て見て凄いわ、レオレオ!!」


　興奮するアリ様を、レオ様は愛おしそうに見ております。