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第16章 【アンケ感謝】結芽里さま☆『決闘』

　

「引き分けだから、また勝負しなくちゃなんねぇ」

「ああ、今度は負けないぞ。今度こそは勝つから、お前もその時までせいぜい腕を磨いておけよ!!」

「ああ、お前もその"伝家の宝刀"を磨いておけ」

「あははは、これは毎日アリエッタに何度も何度も丹念に磨いて貰っている。な、アリエッタ？」

「//////っ!?」


　お別れ……なんですか。

　なんですね……？


「ねぇアリちゃん」


　シズちゃんがにこにことした笑顔でアリ様に声をかけました。


「ナツと相談したんだけど……、これあげる」


　それはナツのタブレットでした。ちゃんと充電器もついています。


「これがあればきっと気軽に絵も描けるし……メールしよ？」

「メール？」

「そう、キカイのお手紙。ここをぽんと押せば見れるから。使い方は色々メールで教えてあげる」

「ええ、でも……」

「貰っておけ。このキカイは、この日本にはありあまるほどある」


　ハルも笑い、レオ様も頷けば、アリ様は大事そうにそれを胸に抱えて顔を綻ばしました。