この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第16章 【アンケ感謝】結芽里さま☆『決闘』
パッパラ~♪
「ああ、お迎えの馬車が参りました!!」
結芽里さまが赤絨毯を敷きます。
そこに一歩ずつ踏み出していく、王太子夫妻。
見送る私達。
幸せそうに寄り添うふたりの姿は、じんとしてしまいます。
夫婦になるまでどれほどの困難な道があったのでしょう。
それでも、信じていれば。
どんな無彩色の景色も、彩られて虹色に輝く。
まさしく今おふたりは、虹色の世界に向かって歩いています。
馬車に乗る寸前、ふたりはこちらを見ました。
そして幸せそうな笑顔で、会釈されました。
「結芽里さま~」
「奏多さま~」
私達黒子従者もまた会えることを信じて。
信じていれば、世界は繋がる。
それこそが物語、それこそがファンタジー。
小さくなる馬車。
いつまでも手を振るアリ様。
どうか、どうか……いつまでもご健勝で。
そしてまたお会い致しましょう!!