この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第2章 Ⅰ.ハル兄と……
 

「あぁぁ、あああああっ、それ、それ……気持ちいい……っ」


 絞り出たような甘ったるい声に、ハル兄の目は嬉しそうに細められた。

 ふらふらする足をハル兄がしっかりと手で支え、肉厚の舌はぬかるみきったあたしの秘部をかき混ぜる。時折強く吸い付かれ、花弁に噛みつかれ。


 じゅるじゅると豪快な音をたてて吸い上げられれば、自分がどれだけ溢れさせて興奮しているのかがわかり、恥ずかしくてたまらない。


 あたしは、ただ喘ぐしか出来ないまな板の鯉だ。


 ああ、ハル兄――。


 びちゃびちゃと激しい音をたてながら、眉間に皺を寄せたあの顔で、顔を斜めに傾かせて一心不乱にあたしの秘部を舐める奉仕の様は、人を服従させる帝王様の姿ではない。

 屈辱的な姿勢なのに、どうして時折あたしを見つめるその目は、そんなに優しく嬉しそうなの?

 どうして汚いところを、そんなにうっとりとして舐められるの?


 そしてあたしは。

 鏡の中のあたしは。


 傲慢にも帝王に奉仕させておきながら、それに対する躊躇はなく、献身する帝王の髪を愛おしそうに両手で撫で回しながら、気持ちよさそうな顔をしていた。

 息を乱して、腰を揺らしながら……もっともっととせがんでいる。

 気持ちよくて仕方が無いという顔をさらしている。


 ああ――。



 あたしはこんな顔をいつもハル兄に見せているのだろうか。

 ここまで気持ちよい顔をしているのか。


 ここまで無防備にハル兄にすべてを委ねているのか。

 ここまであたしは――。



「ハル兄……気持ちいい……」


 あたしはハル兄の頭を抱きしめる。


「気持ちいいの……ハル兄、ハル兄……」



 自分の姿に煽られ、快感を覚えた馬鹿な女。

 そんな女に奉仕続ける男に、愛おしさが募って仕方が無い。


 だが、ハル兄からの応答はなく。

 気づけばあたしだけが乱れ、あたしだけが喘ぎ言葉を発している。


 帝王は奉仕するだけ。

 そんな関係は嫌だ。


 一緒に。

 あたしはハル兄と一緒に気持ちよくなりたいのに。

 ハル兄のあの掠れた喘ぎ声を聞きたいのに。



「ハル兄、なにか言って……ねぇ……」


 寂しくなる。


 あたしひとりで気持ちよくなっていることに。

 これだったら……アキちゃんでの自慰と変わらないから。

/779ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ