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【SS】目が覚めたら…?
第2章 Ⅰ.ハル兄と……
「シズ。俺は……俺とお前しか出来ねぇ、特別な意味が欲しい。この……関係の延長に、もっと建設的な意味をもたせたい」
ぐい。
あたしの片足が持ち上げられ、ハル兄の肩にかけられた。
同時に、ハル兄の雄々しい灼熱なモノがあたしのナカに入ってくる。
ああ、これを待っていた。
あたしの体のどこかで何かが喜んだ。
これでもっと深いところで、熱く繋がれるんだ――。
ハル兄のモノは大きすぎて。
それでも体内に忍んでくれば、苦しみを感じる以上に、その質量と摩擦具合に全身が粟立つ。
あたしの胎内は、ハル兄の感触に快感を覚えているんだ。
「う、うぅぅぅ……ああっ」
「んっ……」
すべて収めると、ハル兄はあたしの唇にキスを落とし、蕩けるような顔で笑うんだ。
「――ふっ。なぁ、わかるか、シズ。
お前のナカ……俺の形に馴染んでいる。すげぇ……楽園」
嬉しそうに笑いながら、何度も何度もあたしの顔にキスの雨を降らし、ハル兄はもう片方の足も肩に掲げると、あたしを折りたたみたいかのように深くゆっくりと動き始めた。
「はっ……は、シズ……辛くねぇか……?」
「あ、ああん、いきなり……奥に……奥にきたら……」
「大丈夫。今日は……淫魔は正月休みだ。ゆっくり、お前と楽しむぞ」
「し、正月休み?」
ハル兄は艶めいた顔をしたまま、意味ありげに笑った。
「ああ。2日まで休業だと。その間は……普通の"恋人"だぞ、シズ」
「こ、恋人……」
ああ、ハル兄の……いつもは力強く早く動くモノが、今日はゆっくりとあたしのナカを堪能するかのように動いている。
そのゆっくり加減が、いつも以上のハル兄の存在感をお腹の中で感じられる。
「そう、恋人だ」
ああ……熱いのが擦れてる――。
ハル兄があたしのナカにいる。
「恋人だから、お前と俺は……セックスしてるんだ。恋人だから……俺は愛ある抱き方をしてんだぞ」
愛おしい。
愛おしいよ、ハル兄の。
恋人……。
ハル兄が恋人であるのなら、これ以上の至福はない。
「恋人なら……許される。
シズ……静流」
ハル兄はあたしの両頬に手を添え、至近距離で言った。
「愛してる」