この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第24章 【ファン感謝】白雪姫
 


 ああ、今日も。

 男の侍従達を招き入れたお母様の部屋から声がする。


 最近は、男達を鏡に見立てて答えさせることがお好きらしい。




「鏡よ鏡。

 世界で一番美しいのはだあれ?」



「それはお后様です」





 ……お母様、今日彼らはあたしに言ったの。



 "王女様の母君は、男を食らって生きる淫魔です。老いとともに魅了の魔法は薄まり、母君は放って置けば害なく朽ちるでしょうが、若く美しい貴女は違う。

 今夜、貴女も男の精を吸い尽くす淫魔かどうか、じっくりと検分してさしあげましょう。私達はもう、貴女の母君には飽きたのです"




 ねぇ、淫魔ってなに?

 お母様は、魔物なの?


 だったら、娘のあたしは……あたしは人間よ!?



 "それを調べて差し上げるのです、王女様"



 恐い。男達の目が恐い。


 このままだとあたしは――。




「鏡よ鏡。

世界で一番美しいのはだあれ?」



「それはお后様ではなく――」




 あたしは――。




「白雪だと!? 許さぬっ!!」





 殺される。



 よからぬ予感に、裸足で走ってきたあたし。

 今夜お母様の部屋に招かれたのが、門番でよかった。



 逃げなくちゃ――。


 軋む大門を押し開けて、何年かぶりの外界を視界に入れて、大きく深呼吸をした。






/779ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ