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【SS】目が覚めたら…?
第2章 Ⅰ.ハル兄と……
「静流、静流……」
あたしの名前を呼ぶその唇が愛おしくて、あたしはまたもやハル兄の唇を奪う。上下に揺れながら、互いに感じる…互いの快感の叫び。
飛び散るのは最早なんの雫だかわからない。
「ハル兄……あぁん、ん、それ……それっ」
「ん、静流……呼べよ、兄貴じゃねぇからな、俺は」
「はぅぅぅっ、ああ、ああああっ、あ、兄貴じゃ……ないものっ、こ……恋人で、しょう……は、波瑠、波瑠……っ」
すると激しい抽送がさらに激しく、そしてハル兄のモノも大きくなった。
「あ、……俺、溺れる……」
「え?」
「なぁ……静流。こっち向け。静流……」
とろとろとした表情のハル兄の顔。
視線が絡むが長くは維持できないほど、ハル兄の抽送は激しく。
「愛おしい。お前が愛おしい――」
苦しげに細められた黒い瞳。
「なぁ……体じゃ満足しねぇんだ。なぁ静流。お前の……心をくれよ」
ハル兄があたしの尻を掴んで持ち上げ……ずんと落下させる。
「ああ、ああああんっ」
「静流。なぁ……俺を、体だけの関係にするなよ。オナってもいいから、その理由に、愛を入れてくれよ」
「……はぁ、はっ、あ、愛……?」
「そう。愛。愛で……抱かれてくれよ……。
俺を……愛してくれよ」
――え?
「あたし、愛があるからこうしてるよ? 波瑠だから……欲しいんだよ?」
「だったら……俺の子を孕め」
それは真剣な表情だった。