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第25章 【ファン感謝】白雪姫　①猟師(ハル)

　


　ああ、なんでハルをこんなに色っぽく感じるのか。

　ああ、なんであの熱にもっと触れたいと思うのか。


　あたしが拒まないのを見て取り、ハルはあたしの後頭部に手を添えて自分の傍にさらに引き寄せると、もう一度口端に唇を落とした。

　今度は、少し長かった。


　そうしてなにかを訴えるような切ない眼差しであたしを見る。


　意外に長い睫毛に縁取られた切れ長の目。

　ああ、この熱い瞳に吸い込まれていきそうだ。


　ハルが少し唇を突き出すだけで、あたしの唇から乱れた吐息が漏れる。

　こんなもどかしいものではなく、もっと触れあいたいとあたしからも唇を動かし、唇の真ん中で触れあった時……おかしな痺れが体を走って、あたしは思わず仰け反った。


「……たまんねぇ……っ」



　小さく、そう聞こえた気がした。



「シズ……っ」


　ハルが動く音がして、寝台が軋んだ音をたてる。

　仰け反ったあたしに覆い被さるようにして、今度は本格的に、ぐいと……その肉厚な唇を情熱的にあたしの唇に押しつけながら、あたしの唇を甘噛みを始めた。


「ん……ふ、ぅっ……」


　唇から顔中から、角度を変えて唇を攻めるハルの熱い息がかかる。

　薄く開いたあたしの唇の内側から、まるで入りたくて仕方が無いのだというかのように、唇を食み、荒々しく吸い上げ、内側を歯茎を、肉厚の舌で舐め上げてくる。


「ん、んん……っ」


　そしてあたしの体に回る手がぎゅっと強くなった時、ハルの舌がぬるりとあたしの唇の中にねじ込まれた。