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【SS】目が覚めたら…?
第25章 【ファン感謝】白雪姫 ①猟師(ハル)
最近では腰砕けで崩れ落ちそうになると、さっと自らの足をあたしの股に差し込んで体勢の安定を補助してくれる……と思いきや、その足を小刻みに揺らしてくる。
足の付け根にハルの震動する筋肉質の太腿が擦れれば、そこからじんじんとした甘い刺激が広がり、このもどかしい快感の波にどうしていいのかわかにず、目尻に涙を溜めてハルに抱きつきながら、嫌嫌と頭を揺らす羽目になる。
そんなあたしを見て、帝王様は満足そうに笑いつつ、あたしの頭を撫でながら顔中の啄む様なキスだけに切り替え、幾分攻めを緩やかにしてくれるが、やめてはくれない。そこらへんは本当に意地悪だ。
動物の交尾のように時場所問わず、際限なく攻められれば、あたしの体ももたなくて。そしてなにより行為が終わる度、あたしはいつもぐっしょり下の下着が濡れていて、裏の井戸でなんども洗濯をする羽目になるのだ。
お漏らしをしたようで、恥ずかしくてたまらない。それなのに――。
「……ふぅん?」
一度、こっそり洗濯を後をつけてきたらしいハルに見られて、死にたくなった。だがハルは腕組みをしながら、後ろに下着を隠してあたふたするあたしを、ただ嬉しそうに見ただけで、口笛を吹いて帰っていく。
なぜに?
ハルとこういう行為をしすぎるのは、精神衛生にも良くない。
節度を保とうと、きちんと狩猟に行って帰ってから、夜一日分まとめてという条件付けにして、渋々ハルを仕事に行かせて、自分の心身管理するようにした。
だがハルにとっての一日分をなめていた。キスだけでぐったりのあたしと反対に、ハルはまだまだ余裕で元気があるのが実に口惜しい。
だが、それでもあたしが乱れて動けなくなれば、とても嬉しそうに体をすり寄せて抱きしめてきながら、ようやくあたしをただの抱き枕にしてお眠りになる。
あたしは快楽だけの生活をしたくなかった。そうなれば、あたしはお母様と同じになってしまうから。男なしでは、ハルなしでは生きていけない…そんな女にはなりたくないから。