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【SS】目が覚めたら…?
第25章 【ファン感謝】白雪姫 ①猟師(ハル)


 そう思い普段は平静を装いつつも、食事の時とか、魅惑的なあの唇が動く様を見るだけで、体が疼いてたまらない心地になるんだ。

 なんでこんなに性的魅力に溢れているんだ、この男。

 夜は夜で妖しげな帝王に変わるが、燦々と陽光が降り注ぐ健全な時間帯にも、妖艶さを撒き散らしているハルが悪い。

 決してあたしのせいじゃ……。


「なんだシズ。……俺が欲しいのか?」


 余裕めいた顔で、ふっと口元だけで笑うハル。


「違っ……」

「俺はお前が欲しい」


 ストレートにあたしを求めるハルに、あたしは顔が赤くなる。

 だからわざとそう言うのだろうが、ハルはにやりと笑って、胡座を組んだ自分の上にあたしを置き、噛みつくようなキスをしてくる。


「お仕事に……」

「今日は休みだ」

「え、いつ……」

「俺様がたった今決定した。文句あるか」

「い、いえ……」


 唇だけではない、耳をその舌でたっぷりと舐め上げたり、噛みついたり。気を緩ませれば、その舌や指先がその下を弄りそうな気配――。
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