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【SS】目が覚めたら…?
第25章 【ファン感謝】白雪姫 ①猟師(ハル)
帝王様は、約束を守ってくれてはいるけれど、中々に狡猾で。
行為を進めないと言ったくせに、あたしの両足を左右に大きく拡げさせて、胡座をかいた自らの股間の上に乗せると、水音をたてる激しいキスをしてくる。
「ん、んふぅっ……この、格好……んんっ、は、恥ずかし……っ」
「俺は恥ずかしくねぇ。気にするな。それより舌をもっと絡ませろ…」
唯我独尊、羞恥心も帝王様が采配を振る。
恥じ入るあたしを熱に潤んだ目でじっと見つめ、卑猥に舌を動かして食らい尽くすような獰猛なキスをしながら、あたしの尻を両手で掴むと、ゆっくりと…自分の堅く盛上がった股間と擦り合わせるように前後に動かすんだ。
下着ごと異物に突き上げられるようにして擦られれば、刺激された秘部にびりびりとした強い痺れが走る。
「……ぁ」
「どうした?」
思わず漏れた声の意味を、わかっていながら甘い口調で聞いて来る。
「あ、駄目……そこっ」
「ん……? 何処が?」
ハルは決して、行為の延長上にあるものを無理強いはしない。だけどあたしが怖れている行為は日常行為と同じものなのだと錯覚させ、あたしからこの先に進みたいと言い出すのを、ひたすら待っている。
挑発的な、どこまでも艶然とした表情で。
「お前次第だぞ? お前が望むなら、疼いているココを……掻き回して愛してやる。手でも舌でも、これでも」
ぐりぐりと、さらに強く押し上げられた"それ"は、凄く膨らんで堅くて。
下着越しとはいえ、深い刺激に悦ぶ秘部が蠕動し、下腹部の奥がきゅうと疼いた。
「なぁ、シズ。やばいくらいの絶頂……味わえよ」
耳もとに妖しく囁かれた誘惑の言葉。
「俺ので感じんだろ? ねちゃねちゃ…下着の上からでもエロい音たてて、こんなに滑りをよくしやがって…」
そんなことを言うから、また秘部から熱いものが零れ出る。
「はしたねぇ、王女様」
負けるな。負けるな、あたし。
「さっさと……俺に堕ちちまえ」
「嫌」
完全なる虚勢でつんとして言うのが精一杯。
途端、ハルが舌打ちした。
「……ちっ、まだ駄目か。この強情」
コツンと額同士をぶつけ、辛そうに笑う。
卑猥な罠を仕掛ける帝王に捕まってやるものか。
あたしは、お母様と違うのだから。