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【SS】目が覚めたら…?
第25章 【ファン感謝】白雪姫 ①猟師(ハル)
大体女というものは、男の欲の捌け口のためにある。媚びて近寄るそれなりにみてくれのいい女を、一度限りにて"使い"まくっていた俺にしてみれば、相手が親父の親友という"人妻"というだけでもう面倒でたまらねぇ。
盛るならてめぇの旦那にしろよ、成人間近の未成年に盛るんじゃねぇよ。
俺だって、選ぶ権利はあるだろう?
どうせ"使う"のなら、後腐れ無く。
服すら剥ぐのが面倒だから、ドレスまくりあげ前戯なしの本番一発。
勿論相手には避妊薬をあらかじめ飲ませるところは手抜かり無く。
それが嫌ならあっちいけ。俺はスタンスを変えるつもりはねぇ。
鬼畜帝王? 上等だ。俺様に喧嘩売るなら、死を覚悟しておけ。
……そんな俺のもとにやってきた、ちっこい女。ドレスの両裾を手で摘まんで、お辞儀をする。一丁前に、礼儀作法はついているらしい。
――初めまちてぇ。シズですぅ、よろちく~ぅ。
歳は俺より7つ下らしいが、なんだこの舌っ足らずのアホタレ口調は。溺愛されすぎて、精神が成長していないのか。礼儀作法に口調直しはねぇのかよ。
そう、最初は小馬鹿にしてはいたのだけれど。
上げられたその笑顔に、俺は……息を飲んだんだ。
白い肌、きらきら輝く黒い瞳と黒い髪、思わず口づけたくなる赤い唇。
断じて俺には幼女趣味はないというのに、一目で心を奪われた。
やばいほど心臓がドキドキして、体が熱くなった。
息が出来ないほど胸が苦しい。
――シズですぅ~、お名前おちえて~?
うわ、アホタレの口調すら、すげぇ可愛く思えてきちまうのは、俺、変な病気にかかっちまったのだろうか。