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【SS】目が覚めたら…?
第25章 【ファン感謝】白雪姫 ①猟師(ハル)
 

「だって香水……」

「香水? お前を狙う刺客の放った猟犬よけだ。じゃなければ誰があんなキッつい匂いをあたりに撒くか。おかげで食欲減退して、お前の作った料理も食えやしない。野菜で精一杯……って、なににやにやしてんだよ」

「いや、その……」


 ハルが超然とした眼差しで、勝ち誇ったように笑った。


「なんだ。妬いてたのか、お前」

「……別にあたしは…」


「お前は、俺様が大好きなんだものな。他の女に取られたくないと思うほど。……俺が、奴にお前をとられたくないと思っていたのと同じくらい、妬いてたんだよな!?」


 そこになにか鬼気迫るものを感じたあたしは、慌てて頷いた。


「……ちなみにあたしは、ハル以外にとられる予定はまったくないから…。あたしはハルだけだから……」


 そう、こつんと頭をハルの胸にぶつけたのは、さすがに恥ずかしかったからだった。真っ赤な顔を見られたくなかった。


 "俺が、奴にお前をとられたくないと思っていた"


 ハルの口から出た言葉が、嬉しいんだ。


 あたしと同じように、妬くほど好きでいてくれたの?



「こっち見ろよ」

「嫌」

「見せろって」


 無理矢理顔を上げさせられて。


「真っ赤」


 するとハルは嬉しそうに笑っていて、何度も何度も顔中キスを降り注ぐ。同時に繋がった部分のハルも大喜びだ。


 だがハルは、その表情からすっと笑いを消し、やるせなさそうな顔つきになった。


「もう……わかっただろ、俺の気持ち」
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