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【SS】目が覚めたら…?
第25章 【ファン感謝】白雪姫 ①猟師(ハル)
そんな不安をあたしは顔に出していたのだろう。
ハルが切なげな顔をしてあたしを見ていた。
「言葉に出さずとも、体でわかるだろう。なぁ、もうわかれよ?」
……どうしても、言いたくないのか。
恥骨がぶつかりあう。
互いの腰が揺れる。
ハルの唇から、あたしと同じように乱れた荒い呼吸が漏れた。
「言葉も……欲しいもの……っ」
ああ、痛みよりも。ハルのが……擦れるのが気持ちいい……。
ああ、なにこれ。
奥の方から、ああ、なにかが……。
「……わかった。お前がこの状況でもいいというなら、何度でも言ってやる。本当はもっと真剣に、こんなことしていない普通の時に言うつもりだったけれど…」
腰の律動は緩められたが、繋がることをやめて、普通の時に戻るつもりはないらしい。
そんな突っ込みは、ハルの真剣な……男らしい顔を見たら、どうでもよくなって。どくどくと、胸打つ鼓動が期待と緊張にけたたましい音をたてる。
「シズ。俺は……お前が」
ハルの目が苦しそうに細められ、続きを紡ごうと唇が動いた瞬間――。
「はっくしょん」
あたしのくしゃみが、ハルの言葉を掻き消した。