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【SS】目が覚めたら…?
第25章 【ファン感謝】白雪姫 ①猟師(ハル)
「なんでお前、冷静なんだよ」
「は?」
「俺は行けねぇほど、イキたくてたまんねぇんだよ。切羽詰まってる男の生理機能を汲み取れよ、いや生理機能というより、なんだよこの温度差!! なんで俺ばかりこんなにイキてぇんだよ!! お前本当に俺が好きなのか!?」
ずんずんと憤ったように加速するハルのモノ。
ぞくぞくとする快感に耐えながら、あたしは言った。
「疑わないでよ、好きだと言ってるじゃない。好きだから、行こうって言っているのよ」
そう、ゆっくりと。
あたしはもっと深くハルと愛し合いたい。
小屋でのように、ハルの悩ましい顔と声を聴きたい。
なにも邪魔されないところで、ハルと濃密な繋りをしたい。
そう思うのに――。
「行きたくねぇ。今行けば、イケなくなるじゃねぇか。俺は今イキてぇんだよっ!! 夢じゃねぇと実感してぇんだよ!!」
会話が噛み合わない。
「は? だから早く行こうよ?」
「俺、念願がようやく叶ったんだぞ? 今まで散々我慢してたんだぞ!? それはイクなっていうことか!? お前は鬼畜か!?」
「だから行こうって言ってるでしょう、あっちに!!」
段々とあたしの声も荒くなってくる。
「あっちじゃなく、こっち!! すっげぇいいんだよ、お前のナカ!! 俺様好みで、ここから出たくねぇんだよ!! ここに出してぇんだよ!!」
分からず屋の駄々っ子の言い分が、なんとなくわかった。
「あっちで、ゆっくり……愛し合おう?」
「――っ!?」
やがて――。
「「(ぶ)はっくしょん」」
「くそぉぉぉぉぉっ」
なぜそこまで悔しがるのかわからないけれど、ハルはあたしから体を離すと、思いきりあたしを睨み付けながら、あたしを肩に担ぎ上げて移動したのだった。…少し前屈みになりながら。