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【SS】目が覚めたら…?
第3章 Ⅱ.ナツと……
○o。..:*─※○o。..:*─※○o。..:*
1月1日 あと少しでAM1時になる頃――。
ナツが、部屋で寝ているシズの唇にキスを落とし、その耳もとに囁いた。
「HAPPY NEW YEAR しーちゃん。
0時ぴったりに言いたかったのにね。はぁ……なんで酔って寝ちゃったんだろ。いつもはこんなことないのに。
しーちゃんとお正月迎えられるなんて、今年は最高だね。去年までは病院でお正月だったもの。どんなに頑張っておせち作っても、しーちゃんが食べてくれないから虚しかったよ。
しーちゃん。僕のしーちゃん……。
あのね、1月2日…僕の夢が1日だけ叶うんだって。波瑠兄……言わなきゃいいのに、僕に半分の奇跡の時間をくれたんだ。
だからね、僕は……2日に待っているよ。2日目は、僕がしーちゃんを独占するからね。
だけど……お願い。元旦は僕の振り袖を着て? 僕の色で……新年を迎えて。その後は……波瑠兄の色に染まってしまってもいいから。だけど……僕を、僕がどんなにしーちゃんを想っているのかを、どうか忘れないで――」