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【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
「僕、しーちゃんとお揃いのラブラブ寝間着を裁縫するね」
「しーちゃん、ラブラブ料理作ろうね」
「僕は清掃担当だから、僕はしーちゃんの身体を洗おうかな、くふっ」
「じゃあ僕はしーちゃん用に可愛いベッド作ってあげようっと。さあいい木を見つけて、切り倒すぞ!!」
「しーちゃんとお花とかお野菜とか育てるなんて、もう最高っ!! 愛情たっぷりのお花さんとお野菜さん、うふふふふ……」
「お洗濯、お洗濯!!」
うってかわったこの変わりよう。
一体何なのだろう、あの質問に答えることが、そこまで恐ろしいものなのだろうか。
「なんで、森の中に住んでいるの?」
森の出口を知っているのに、なぜここに居着いているのか訊いてみれば。
「「「「「「それ、どうしてもいわないと駄目?」」」」」」
またもや、びしっと横一列に並んでブルブルとガタガタだ。
「い、いや……言いたくないのなら、いわなくても良いけれど……。そうだわ、この小屋、可愛いわね」
「僕がね、木を伐採して小屋を建てたんだよ」
「僕がね、皆が食べられるお野菜育てたんだよ」
「僕がね、皆のお洋服を裁縫したり、可愛く刺繍してるんだよ」
「僕がね、お掃除頑張ってここを清潔にしているんだよ」
「僕がね、皆の健康管理して、おいしいものを作っているんだよ」
「洗濯、洗濯!!」
……話題をそらせば、皆は途端に笑顔。
ちなみに、
赤の三角帽子ナツは、料理担当。
青の三角帽子ナツは、裁縫担当。
白の三角帽子ナツは、掃除担当。
黄の三角帽子ナツは、洗濯担当。
緑の三角帽子ナツは、野菜と花の育成と飾り付け担当。
橙の三角帽子ナツは、木の伐採や大工など力担当。
……だそうだ。