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【SS】目が覚めたら…?
第3章 Ⅱ.ナツと……
「ナツ、すごく自信満々そうだけど」
「合宿での修行効果が出るように、ちゃんと手は打ってる。ちゃんとお墨付き貰えたよ? それにしーちゃん、淫魔は今日いっぱい正月休みなんでしょう?」
「ど、どうしてそれを……」
「波瑠兄からちゃんと聞いてるよ。波瑠兄の後だから"姫始め"にはならなかったけれど、だけど波瑠兄の後でも僕のこと格好いいと思ってくれただけで、まぁいいか」
ふふふ、とナツは笑う。
あたしは真っ赤な顔をあげられない。
またこの卑猥兄弟は情報交換をしたのか。
そして、どうして「姫始め」なんて言葉がすっと出てくるのか。
そして淫魔が眠っているからこそ、たとえナツの早漏が克服出来ていなくても命には別状はないとはいえ、
「僕、頑張るからね!! 絶対しーちゃんを、僕ので下のお口でイカせてみせるんだから。それで一緒にイこうね。ふふふふ」
まるでどこかに遊びにでもいくかのように言われてしまった。
……ハル兄も、果てる前にあたしをイカせようと躍起になっていたけれど、この兄弟……本当に似た者同士。それが男ってもん?
ナツよ……。
どう見てもサバンナ育ちではない麗しい顔をしていて、どうして優雅な物腰でサバンナの帝王と似通った思考回路になるんだ?
とりあえずは神社に行きたいと駄々をこねたあたしに、
「ん……。まぁ先に身を清めるという手もあるか。ふふふ、神様にお願いしておこう。しーちゃんと激しくイケるようになりますようにって」
お花が揺れた。
……もう、なにも言うまい。
ナツの頭は、正月早々煩悩だらけ。
神社で清める必要がありそうだ。