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【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
「どうしてここに……」
「ハルさんが……いや、そんなことはいい。どうした、ナツになにかされたのか!? やはり完全に元に戻ることはできなかったのか!?」
「元に戻る?」
「戻ったんだろう、ナツは。6人を犠牲にしてひとりの大きなナツに」
「え? 犠牲……」
サクラは鋭い目であたしを射抜く。
「6人のナツが死んで、最後のナツは……成長しただろう!?」
「し、死んで……!?」
――しーちゃん♡
――しーちゃん、大好き。
「だけどそのナツ自体……って、あんたなに裸……っ」
「え……きゃあ!!」
あたしはサクラに見せていた乳房に気づいて水に潜る。
頭だけが出ている状態で、じとりとサクラを見れば、サクラの顔は真っ赤だった。それに気づいて、背中を向けてしまった。
「み、見た?」
「………」
「ねぇ、見たの!?」
サクラはナツと違う。
あたしの声は上擦って、ついつい責め口調になってしまう。
「水浴びをしていたから裸なのわかってるでしょう!? ただの水浴び中のレディに乗り込んでくるなんて……」
するとサクラはむっとした顔でこちらを向いた。
「頭が見えなくなるほどに沈んだのが、ただの水浴び!? 俺は、あんたが死のうとしているんだと思って」
「死ぬ!? なんであたしが!?」