この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
ナツの手が足に伸び、内股をさする。
これからどうされるのか、期待と怖れ半々の顔をしたあたしが、その手を色々な方向から見つめている。
ナツの指が下着の上を縦になぞれば、下着の真ん中に、濡れて変色した卑猥な縦皺が刻まれた。
指が辿った軌跡が、快楽の刺激をもたらし、思わずあたしはため息のような長い息をついて、身を捩る。
「すごく濡れ濡れ。いやらしいね、興奮しちゃってるんだ? こんなに染みを作っちゃってさ」
それは堕落したあたしへの刻印のようで、あたしは思わず鏡から顔をそむけた。そむけたところで、鏡の証拠映像はついて回るというのに……。
「見て」
「……やっ」
「よく見て!!」
強いナツの語気に驚いて顔を上げれば、悩乱の果ての狂気を志気に変えた……そんな剣呑な眼差しをした鏡のナツに鋭く射られ、爆ぜたような声があたしの後ろから響いてきた。
「しーちゃんが、女としてここを濡らしたのは、僕になんだよ!! しーちゃんが男だと意識してたのは、僕なんだよ――っ!!」
下着の横から入り込むナツの長い指。
くちゃりと、いやらしい音がして、その指がゆっくり動く。
「うわ……蜜の洪水でどろどろ。こんなになるまで、僕が欲しかった? それともサクラを求めてたの? サクラのをここに挿れたくて?」
鏡から、ナツは憎々しげに……睨み付けるようにあたしを見ている。
苦しい。
ナツにこんな目を向けられることに。
――しーちゃあん♡
――うふふ、しーちゃん、あのね…。
あたしを好きで仕方がないと、目を輝かせていたナツはいない。
ここにいるのは、思い通りにならなくて苛立ち、狂乱じみた攻撃性を見せるナツで。あたしは、そこには愛を感じ取れなかったんだ。
ねぇ、なんであたしがナツの友達とどうこうしないといけないの?