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【SS】目が覚めたら…?
第3章 Ⅱ.ナツと……

「ちょ……ナツ……んん、んんんっ……」


 そしてナツの手は、あたしの裾をまさぐり、太ももを撫でまわす。


「やめろ、マジやめろってナツ!! ナツより、あんた……静流さん、頼むからやめてくれっ!!」


「んん、んんんっ(ナツが止まらない)」


 ばたばたさせて訴える手は、ナツに制される。


「ん……こんなに僕を夢中にさせるくせに……なんで僕のことを信じないんだよ……んんっ…」


 ナツは貪るようにあたしに口づけ、そして足を這わせる手を……下着の横から中に入れる。


 ぬちゃっと音が響く。


「なに……? 強姦プレイに興奮するんだ……? こんなに無理やりでも、ここ……すごい濡れて……淫乱」


「ち、ちが……」


 否定しようとしたあたしの舌をナツが音をたてて吸い込み、同時に秘部をかき混ぜる手の動きが大きくなる。


 卑猥な水音の合奏。



 ナツが……泣いている。


「すごいね、サクラの前でも……こんな音たてて、こんなに股開いて……。僕だから乱れるの? それとも男なら誰でもいいの、ねぇ……どうなの?」


 言葉は辛辣で心に突き刺すものなのに、ナツが泣いているんだ。


 綺麗な瞳から、ぽろぽろと涙を零して。

 言葉にすればするほど、傷ついているのはナツのように思えた。



「ナツ……」


 あたしはナツの頬を両手で挟む。

 ナツはあたしをじっと見た。


 それはいつもの……微笑みを絶やさぬナツの瞳。

 しかしどんよりと曇って弱々しい。


「置いてきぼりにされているのは……いつも僕の方だ」


 ナツは動きを止めて、ただ静かに唇を震わせた。
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