この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
 
 その耳朶をちゅくりと唇で食めば、しーちゃんは可愛らしい声を出して、僕にしなだれる。そして、また立ち直ってポカポカ。


「ナツには、昔から好きなひとがいるんでしょう?」


 僕の胸から聞こえたこの言葉は、本当にしーちゃんが口にしたものなのか。とんでもない声が聞こえてくる。


「あたしをそのひとの代わりにしているんでしょう!?」


「僕が今まで好きになったのはしーちゃんだけだ。今のしーちゃん以外に好きになったひとがいたとすれば、それは昔のしーちゃんだ」


「昔……?」


 僕は身体を離し、しーちゃんの手を手に取り、その甲に口づける。


「可愛い可愛い隣国のお姫様。君は僕をとても可愛がってくれた。どもって言葉が出て来ない僕を可愛がってくれたね」


 しーちゃんの瞳が揺れる。


「ハル兄の求婚に君は、こう言った。"嫁になるのなら"……」


「"ナツがいい"……。あのナツが……ナツ?」


 泣き虫なお姫様。

 ようやく思い出してくれたんだね。


「ナツ、あのナツなの? あの可愛いナツなの――っ!?」


 そこまで眩しい笑顔で感激されたら、僕は照れてしまうじゃないか。
/779ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ