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【SS】目が覚めたら…?
第27章 【ファン感謝】白雪姫 ②小人(ナツ)
「ナツ……? ナ……はぅぅっ、ナ……ああぁん、ああああっ」
ナツの言葉にどこか不安を覚えながらも、言葉にしようとした途端に、容赦なく快感を刻み込まれた。
繋がった部分が見えてしまうほど間近で交じり合う部分には、猛々しい愛があるのに、ナツが向けてくるのは穏やかな声調。
「可愛い僕だけの姫。僕達に幸せをありがとう。僕達は本当に、君に出会えて幸せでした」
「ナツ、ああっ、ナツ、や、ナツ……、ああ、クる、あああキちゃう!!」
「君と一緒に……、僕達の子供と一緒に、笑顔で暮らしたかったな。君とおいしいパンを焼いて、君とお野菜育てて。君と、君と……っ」
「ナツ、ナツ、ナツっ!! 激しいっ、あっ、そこは……あぁああっ、一緒に、ねぇナツっ!! ああ、駄目、駄目駄目、駄目ぇぇぇぇっ!!」
腰から頭上に突き抜けそうな快感の波に翻弄されているあたしは、ナツの呟きは聞こえても理解できない。
「もう……時間が来たようだ。くしを折ってしまったから、僕を生かしてきた森が魔力を失い、終焉を迎えた。こちらの方が早かったか。
幸せな夢は、ここで終わりだ。
愛するしーちゃんに……僕達全員の最後の贈り物だ。大切に育ててね」
ずんずんと最奥を突かれて、あたしの身体は反り返り、目の前にちかちかとした閃光が散った。
「ナツ、ナツ!! ああああ、あああああっ!! 好き、好き――っ!!」
「僕も……好きだ。愛してる。……ああ、ん……は、シズル、僕を忘れないで。シズル、愛してる。君だけを……く――っ」
迎える激しい絶頂の中、あたしの胎内の最奥で、ぶわりと存在を主張したナツが弾け、熱いものが注がれた気がした。
「ごめんね、しーちゃん……。幸せになって…。
僕は永遠に……君を愛している」
どさりと崩れた音。
薄れるナツの声を聴いたのは、それが最後だった。