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【SS】目が覚めたら…?
第3章 Ⅱ.ナツと……
「脱いで……いい?」
それはつまり、"挿れていい?"と同義なのだろう。
「あたしが脱がしてあげる」
まずはナツをばんざいさせて、シャツを脱がした。
していることは子供相手と大差ないのに、脱ぎ捨てられたシャツから出てくる肉体とその表情は……子供とは言えない、あまりにも妖艶なオトコのもの。
均整の取れたその見事の肉体を惜しげもなく披露し、噎せ返るようなフェロモンを発しながら、あたしを絡み取ろうとする挑発的な眼差しに、不意を突かれてどきどきしてくる。
どうしてこの子は、ここまで……媚薬のような艶香を放てるのだろう。
まるで魔性のようだ――。
「下……しーちゃんが脱がす?」
誘うような甘い声で、耳をなぶられながら囁かれる。
「ナ、ナツがどうぞ」
本当はあたしがするつもりだったけれど、このナツを相手にそれをするのは恥ずかしくてたまらない。いつもの"しくしく"ナツであれば、迷いなく襲ってズボンを毟り取ることができるのに。
「そう?」
くすりと笑うと、ナツはあたしを超然とした面持ちで見つめたまま、ゆっくりとズボンを脱ぎ始めた。
やばい……。
ナツのストリップに、体がとろとろに濡れてくる……。
焦らされるように見せつけられる度に、秘部がじんじん疼いてくる……。
欲情しているあたしは、荒い息が止らない。
「しーちゃん……脱いだよ?」
ナツの指があたしの顎を掬い取る。
「見る……?」
「み、見ません!!」
「なんで……? しーちゃんのナカに入る僕を、見たくないの? 僕がどんな状態で、しーちゃんの熱い奥に入ろうとしているのか、知りたくないの?」
「別に……」
「見て」
有無を言わさない、強制力のある声。
S王子を発動させたナツに、あたしは逆らえない。
「これからしーちゃんを愛する僕のを見て」
いつもは恥じらうくせに、今はその可愛さなどなく。