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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
  
 薔薇園から出て、俺は明日姫を城から出させる準備のためにしなければならないことがあるというのに、所構わず盛る獣のように姫の身体を愛し続けている。

 姫を果てさせて意識なくした隙に出かけねばならないというのに、姫は果てながらも俺の服を掴み、そして欲情したままの目で俺を誘うんだ。


――サクラ、ねぇ……、今度こそ、繋がりたいの。


 俺の…、抑圧しても分かる興奮した部分を、ズボンの上から触って俺を離さない姫は、どこか切迫感を滲ませた顔で。

 この表情にそそられて、本気で組み敷いて貫きたいのを必死に堪えつつ、この小悪魔な姫を一方的に攻め立てるのだが、いまだ姫は白旗を揚げない。


 何度もよがって果てるのに。

 びくびくと感じて悲鳴のような声をあげるのに。

 
 王妃を繋がらずとも満足させてきたはずの俺の淫技は、姫の貪欲さに霞んでしまうものらしい。手や口ではなく、より濃厚な交わりを求めて俺のモノに触ろうとするから、そうはさせまいと後ろから姫を果てさせ…今日、もう何度目になるのか。


 ようやく動けなくなった姫を風呂に入れれば、今度こそ疲れ果てて眠るだろうと思いきや、ひとり服を着ている俺にご立腹らしい姫が、全裸のままで抱きついて口づけをしてこようとしてくるから、俺が変な気を起こす前に後ろを向かせて、姫の身体を洗い始めた。


 姫が望む、いやらしい洗浄を念入りに――。



「ぁ……、サクラ……」



 湯気と石鹸の泡で曇った視界――。


 桜色の肌をした尻が幻想的に浮かび上がり、ゆっくりと左右に揺らめいている。扇情的すぎる光景に俺は、乱れる息を必死に整えていた。


「あ、ああ……サクラ、駄目……はぅ…ぅぅ」


 俺の身体の上、浅い呼吸をしながら、悩ましげに声を上げるのは、姫。

 壁に両手を添えて、俺に尻を突き出しながら俺の"洗浄"に喘ぎ、俺の目に映る世界のすべてを官能的に染め上げる。
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