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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
  

 俺の手でなすりつけた泡だらけの姫の身体。


 乳房は半透明の液状の泡に覆われ、頂きにある蕾は赤々と固く尖り、そのコントラストが実に淫靡で。正面から見たい姫の姿を、横目で見るに留めているのは、俺の理性に自信がないから。

 正面から黙って眺められるほど、俺に余裕があるわけではない。

 浴室にいるのに俺だけが服を着ているのは、全裸の姫より優位にあるのだという自己満足的な認識をすることで、切羽詰まって暴走することを防止したいためだった。


 それまで固い尖りを押し潰すようにして念入りに"洗浄"していた俺の指は、今……、姫の秘部の表面をなぞっている。焦らすようにゆっくりと。


「あぁ……サクラ、んふぅ……」


 もどかしそうに身体をくねらせた姫が可愛くて。


「姫……、どうもここだけ泡立たないようです。おかしいですね。もっとしっかり泡を立ててみましょうか」

 俺の指は、姫がいつも悶える部分を抉るように擦り上げて。


「ひゃぁぁぁぁぁぁ」


 開かれた足がふるふると震え、姫は壁に顔をつけるようにして喘ぐ。

 桜色の尻だけ泡をつけていないのは、こうして官能的な姫の姿に我慢出来なくなった時に、吸い付いて気分を紛らわせるためだった。

 もう何度も吸い付いた姫の尻は、ところどころ赤い俺の印を刻み、それが俺しかわからないことに、俺はひとり満足して。


「姫。姫から滴るいやらしい蜜が泡を溶かしていきます。…感じてらっしゃるんですか、洗浄する俺の指で?」

「……っ」

「身体を洗えと俺に仰ったのは、まだ感じたりなかったんですか? 薔薇園のあとも、キッチンで部屋で、どこでもあなたは、あんなに派手にイってしまわれていたのに?」

 黒髪を持ち上げ、項に舌を這わせると、姫の身体がびくびくと震えた。


「なんて貪欲な方だ。本当にあなたは…いやらしい」

「いやぁ……」


 俺の中の"男"としての支配欲が、その外見の強弱関係から、置かれてる立場を勘違いしてしまう俺の中の嗜虐的なオスが目覚めている。身分の高い姫を従属したくなる。


 シハイシタイ――。


 俺だけに、切なげな表情で感じまくっている艶めいた顔を見せてくれ。

 俺だけに、俺の芯を奮い立たせる…可愛い啼き声を聞かせてくれ。


 俺だけに特別な姿を見せてくれ。ありのままの姿を。

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