この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
 

「サクラ……ぁぁ、気持ちいい……こっち来て。サクラに……あああ……触っていたい……」


 差し伸べられる手。

 それに伸ばしかけた手を引っ込めた。


「目を瞑って……感じていて下さい」


 現実には結ばれないのなら、せめて目を閉じた世界で俺が存在していて欲しい。現実では敵わぬ愛に満ちた繋がりをして、姫を全身で包み込みながら果てる俺の姿を、どうか――。

「いやあああ、サクラ、んぅぅぅぁあああああっ、サクラぁぁ……」


 可愛い姫。

 俺の姫――。


 俺があなたを拒むのは、ハルさん達だけが理由ではない。

 俺は誰にもそれを告げぬけれど、どうか俺は命ある限りあなたを愛し抜くことだけは、身体のどこかで感じ取って。

 欲しくて欲しくてたまらず、俺のすべてを捧げたいあなたに――。


 だから服を着て。
 
 だから後ろを向いて。

 だから姫のキスを拒んで。


 思い出深い薔薇園での濃厚な交わりを、たった一度きりの…、本当の"最後"にして、俺はあなたを救うために、今度こそ動くから。

 俺は、あなたの…俺との思い出の最後を、"男"の姿で飾りたい――。

 身体だけではなく、心も男になりたいから。


 だからせめて今、これくらいの意地悪を許して欲しい。


「姫は城の中でもいつもこうして、いやらしい蜜を垂れ流していらっしゃったのですか……?」

 余裕ぶってみせて、綺麗な背中に這わせた舌を首筋まで舐め上げ、反対の手で姫の耳を弄れば、ぶるりと身震いした。


「……サクラが触るから……」


 蜜でぬるぬるする蜜壷にてゆっくりと抜き差ししている俺の指は、姫の言葉を裏付けるように、姫の言葉と同時にきゅっきゅっと締まった。


「サクラが触ると……とろとろになっちゃうの……」


 ああ、たまらなくなる――。

 俺のすべては、姫のひと言で壊れそうになる。
/779ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ