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【SS】目が覚めたら…?
第3章 Ⅱ.ナツと……
 

 横向きに抱き合い、互いの肌の温度を確かめる。

 肌で直に感じるナツの肌が気持ちいい。

 モデルとして通用するオトコらしい体。割れた腹筋、恥毛、肉棒……ナツのオトコらしさのすべては既に見ているし、触れている。

 だが、これから深くひとつに繋がると思えば、まるですべてが初めての体験のような妙な緊張感に包まれ、心臓がとくとくと早くなった。


「しーちゃん……僕も一緒」


 ナツがあたしの手を自分の心臓にあてた。


 とくとくとく……。


 ナツの鼓動も早い。


「夢だったんだ…。しーちゃんとひとつになること。オンナのしーちゃんを、オトコの僕が抱くこと……。ふたつの体がもどかしかった」


 とろりとした顔のナツが唇をせがんでくる。

 濡れた唇がしっとりと触れあえば、緊張が蕩けていきそうだ。


「こうやって……しーちゃんと全部…絡み合いたい……。繋がりたい」

「ん……ナツ…」


 互いに甘い声を漏らしながら、舌を吸いあい絡ませあっていると、あたしの股の間に……熱いぬるぬるとしたものが差し込まれた。


「ん、んふ……っ」

「……ちょっと…予行練習…」


 素股にて、ゆっくりと抜き差しされるナツのモノ。

 びくびく動く熱くて硬いものが、濡れそぼったあたしの秘部の表面に擦れあう度に、なんとも言えない感動とそして……手や口ではきっと味わうことが出来ない本能的な快感を感じ、うっとりとした吐息を零してしまった。


 この猛々しいモノがあたしの胎内に入るのか。

 これはどう動くのだろうか。


 メスとしての興奮に、膣が早くナツを迎え入れたいときゅうきゅうと収縮する。子宮が突いて欲しいと疼き出す。


「ナツ……気持ちいい。ああ、ナツの……気持ちいいよぅ……」

「ああ、しーちゃん……ますます熱くとろとろで……ああ、これだけで気持ちよすぎる。ああ、――くっ。はぁ……油断してると駄目だな」


 あたしもナツも、快楽の波に乗ってゆらゆら揺れ、ひとつの波になっている。
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