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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
 

 俺がひとり密やかに隠してきた真実が明らかにされる。

 厳重に鍵を閉めていた箱が無理矢理こじ開けられる。


 どうしてもハルさんに姫を託さねばならなかった理由。

 どうしても姫と繋がれなかった理由、それは――。


――繋がらずとも、母親を愛撫した気分はどうじゃった? 我が息子よ。


 ……俺を捨てた母さんは、胸元に赤い星形の痣があった。

 そして王妃にも胸に同じ痣があったんだ――。


――我の血を引くなら、姫に惹かれるはずじゃ。同じく我の子供である、禁断の……実妹を愛すはずじゃ。我らは禁忌を愛する種族ゆえに。


 ああ、王妃が俺を捨てた母だと気づいたのは、国王が死んですぐのことだった。夜伽に呼ばれた俺に、挿入を強いなかったのは……息子だとわかっていたからだったらしい。

 禁忌を愛する母親は、禁忌となる実子にその身体を愛させ、興奮していたのだった。


 そして青ざめて凍り付く俺を見て、愉快そうに笑う。


――可愛い息子よ、今宵我と宴に出よ。

――そして選ぶが良い。そなたが伴侶に選ぶのは我か白雪か。我を選ぶのなら、今宵宴で……そなたを国王としての夫にすると宣言する。だが白雪を選ぶというのなら……。


 王妃は残忍な笑みで言った。


――薔薇園を焼き払うだけではなく、白雪に最大の恥辱を与えた後に殺そう。そうだな、我を抱いた沢山の男達に輪姦させるか。白濁にまみれて堕落していったあとに、全裸で動物のように山にでも捨てようか。
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