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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
「俺が全部心の内を見せたら、あんた壊れるぞ?」
「え……?」
「メガネをとって俺を煽ったこと、後悔するなよ?」
可愛いサクラはどこへやら。
メガネをとったサクラは、さらさらな髪間から覗く神秘的な瞳に、夢幻に揺らめくような金の月を宿し、妖しくさざめく情欲をあたしに見せた。
サクラの表情のように変化の幅は少なくとも、果て無き奥深さを感じたあたしは、サクラの抱える欲を見た気がして、そこまで求められていることに気恥ずかしくなったあたしは、メガネを再びサクラの顔に戻そうとすると、サクラがメガネをとって、ふかふかな絨毯の上に放った。
「もう遅い」
あたしの手を取り、手の甲に口づけるサクラ。
「我慢しなくても、いいんだろう?」
ああ、この艶やかな声はなんて魅惑的なのか。
恥ずかしがっていたサクラはどこにもいない。
逆にあたしの方が恥ずかしくてたまらない。
「サクラ、恥ずかしいよぅ……」
「いまさらだろ?」
サクラがあたしの顔の横に片手をつき、じっくりとあたしの顔を覗き込んでくる。
「可愛いな、真っ赤なあんた」
「……っ、嫌っ!!」
「じゃあやめて宴に戻る?」
「嫌」
サクラの首筋に両手を回していやいやと頭を振ると、サクラはくすりと笑いあたしの頭上にキスを落とした。
そして姿勢を下にずらしながら、あたしの頬、唇、首筋に啄む様にキスをしていき、両膝を床に着くとあたしの胸の谷間に顔を埋もらせた。
その舌が、谷間の溝を割るようにして這えば、くすぐったいような淡い快感にあたしの胸が弾む。