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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
いつの間にかサクラの手はドレスの下に忍び、足をなで始めた。太腿を膝下かせ摩り上げていたサクラが、微妙な顔をしたと思った瞬間、突然ドレスを捲り上げた。
露わになるあたしの下着。
「や、あんん」
熱く潤っていた場所に急にすぅすぅとしたことに不快感を覚え、ドレスを元に戻そうとしたのだが、あたしの下半身を食い入るように見ているサクラが出て来ない。
その視線が痛いほどで、それすら快感に思ってしまうあたしがもじもじしながら、一体何事かと両手でドレスの裾を持ったまま腰を曲げてサクラを覗いて見ると、サクラがあたしを睨み付けた。
「な、なんでこんな……」
睨んでいるくせに、その顔は真っ赤だった。
怒っていないと分かったのは、漆黒の瞳がさらに熱っぽくなって揺れているから。
サクラが……興奮してる?
「こんなって……?」
「白いレースの、ガータ……」
サクラの顔がさらに赤くなる。
「じゃ、邪道だろ、白いガータに、こんな……っ」
小さすぎる白い布きれで覆われた股の付け根にも気づいたらしい。まるで悲鳴のような声をして驚かれて。
「駄目だった?」
「駄目なわけ……」
いいらしい。
真っ赤な割には凄く目がきらきらしているように思えた。
確かにさすがにその下着は、あたしでも恥ずかしくてナツにもっとノーマルなものをと言ったのだが、ナツが太鼓判を押したんだ。
――サクラは、清純そうなものと卑猥なものとが極端にわかれていると、きっとどうしていいかわからず自制心が制御出来なくなるよ。
ナツ、やったよ!!
心の中で親指を突き出していると、突然サクラがあたしの下半身に両手を回し、下腹部に頬をすり寄せてきた。
そして小さな布きれの部分に静かに唇を落として。
「俺のものだ」
そう言って微笑むその顔は甘く。
蕩けるような眼差しを細めると、その布の上から唇をつけた。