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【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
「――うっ」
「痛……」
狭い膣道が一気に押し開かれ、処女膜が破れた衝撃を感じた。
痛くて痛くて、足がぶるぶる震える。
お腹の中の圧迫感が半端ない。
凶器が胎内に押し入ったようで、身体を動かせない。
呼吸すらままならない。
「……っ、は、……ごめんな、痛いな。だけど……ちょっと我慢、してくれ。落ち着いたら……出すから。今は……ちょっとやばくて……」
熱に浮かされているかのように乱れた呼吸の中、サクラはあたしの頭を自分の胸に押しつけるようにして、言った。
「はぁはぁ……。……俺達、繋がった……」
その声は歓喜に震え、泣いているようにも思えた。
「ありがとう……」
あまりに感動したように言うから、痛みしか感じていなかったあたしの心境にも変化が出た。繋がったことに集中したら、痛みよりもびくびく動くサクラを胎内でよく感じるようになり、生き物のようにダイレクトに反応を返してくれるサクラが、凶器ではなく…愛おしく感じるようになってきた。
あたしは、こうして身体の内外でサクラを感じられている――。
ひとつに繋がっているんだ――。
それは感動だった。
「サクラ……嬉しい」
涙と共に、自然と零れ出た言葉。
サクラにぎゅうっと抱きついた。
「サクラ、あたしやっと……サクラとひとつになれた」
「……っ」
あたしの胎内でサクラがまた大きくなった気がして、一体なにが起きたのかと驚いたあたしが思わずサクラの顔を見ると、サクラは真っ赤だった。
「俺、こうして繋げたのあんたがハジメテで。…は、なんで王妃? 繋げるわけないだろう、気持ち悪い。だから、俺には経験値がないから、あんたの言葉でいちいち反応して……本当に今、すごくやばいんだよ」
「感じてるってこと?」
「……っ、なんでストレートに。…ああ。こうしているだけで凄くいいんだ……あんたのナカ……」
「黙っているだけでいいの?」
「……いい」
「本当にそれでいいの?」
「いい。あんたをこれ以上痛い思いを……」
「もう痛くないみたいだけど、これだけでいいんだ。ふぅん、そう」
「っ!? 早いだろ?」
驚くその声すら色っぽい。
ああ、あたしのナカで感じてくれているのだと思うと、痛みよりも快感が芽生えるんだ。