この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第28章 【ファン感謝】白雪姫 ③王子(モモ)
強く抱き合いたくて互いに横になって繋がる。あたしの足をあげ、恥骨をぶつけながら、動くサクラの腰がいやらしい。やがて後ろから抱きしめるように体勢を変えて、サクラは突いてくる。
耳もとのサクラの呼吸が荒い。
うなじに舌を這わされ、角度が変わったその気持ちよさに嬌声を上げたあたしは、伸ばされたサクラの手で顔をねじ曲げられ、汗ばみながら切なそうな顔をしているサクラと舌を絡め合い、舌を啜り合って、身体をひとつにして揺らしていく。
サクラに抱かれる悦びをどう表現していいのかわからず涙を流した。
「好き、好きなの……っ」
この温もりを離したくない。
「ああ、綺麗だ。綺麗だよ、シズル……」
大きなうねりがくる前に、サクラがあたしにそう言って、嬉しそうに目を細めて。
「美しい姫、綺麗な姫。……俺だけのものだ」
その言葉があたしのうねりをさらに大きくさせて。
「あたし、綺麗なの?」
「ああ……。感じてる顔は、特に綺麗だ。だから…もっと綺麗になって。俺の腕の中で、俺だけのために、もっと美しくなって。俺に溺れて。俺があんたを想うくらい、俺に夢中になって」
綺麗に、美しくなれば……もっとサクラを独占できる?
「ああ……シズル、伝わる…もうキたな……」
「ああああっ、あああっ、なに、なにこれ、あああっ」
身体がぶるぶると震えて痙攣し出す。
「シズル、俺を見て。俺と一緒に……ぁ、は……っ」
激しくなる腰の律動。激しい粘着音。
質量を増したモノでずんずんと猛々しく最奥を突かれて、そこからとろとろと流れ出る快楽の蜜がとまらない。官能のうねりが身体に広がり、熱をもって拡がっていく。
性技なんて関係ない。愛の深さだけが熱情となる。
熱情は快感となり、あたしはサクラによって解放される。
今まであたしを縛っていたしがらみを、サクラに解かれる――。
「あああああ、ああああ、サ……モ、モモ、モモ……っ」
「く――っ、凄い締め付け……シズル、俺の……あああっ」
あたしのナカのサクラが震え、あたしの声とサクラの悲痛な声が混ざり合った後に、最奥に熱い…オスの猛りを浴びせられた。
ああ、この熱い感触……幸せだ。身体が蕩けていく……。