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【SS】目が覚めたら…?
第29章 【白雪姫感謝】アナザー○○雪姫
「シズ、カレイシュウ嫌いっ!!」
「シズ、ヤニ臭いの嫌い!!」
「シズ、しーしーオヤジ臭いの嫌い!!」
「シズ、いーでぃー嫌い!!」
「シズ、オレサマ嫌い!!」
「シズ、チョウナン嫌!!」
「シズ、チロウ嫌い!!」
「おい、こら!! お前ら。会った早々でいっぱしの口をきいて、俺様に喧嘩売ってるのか、あ゛~!?」
サクラすら震え上がらせた啖呵。そこに急所を突かれて焦りがみえていたことに、小人は気づかない。
それどころか、真っ青になった小人達は全員、一列になって土下座を始めた。
「すみませんでした~」
ハル雪姫は満足そうに笑い、小人を促して小さな小屋に入る。
だが小さすぎて、立つことが出来ない。
小人の椅子7人分を拡げて、その上にふんぞり返って座る。
「シズ!!」
ハル雪姫が呼ぶと、7人の小人のシズ達は背筋をしゃんとして、姫の前に一列に並ぶ。
「俺様は山だの森だの歩いて疲れた。マッサージしろ」
「「「「「「「了解です!!」」」」」」」
小人達は、意外に素直で、ハル雪姫の足や肩、腕……しまいには頭皮までマッサージを始めた。