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【SS】目が覚めたら…?
第29章 【白雪姫感謝】アナザー○○雪姫
そんな時、6人の小人達がぱたりと倒れた。
「どうした!?」
全裸×2と半全裸×1が駆け寄れば、6人とも息をしていない。
「うわあああああん、死んじゃった、シズ達が死んじゃった~!!」
全裸のシズが泣いた時、小屋の外でバババと凄まじい轟音が鳴り響いた直後に、ドスンと地鳴りのような重い音が鳴り響いた。
皆で何事かと外に出ると、そこに居たのは――。
「うふふ、ようやく王道だよね。ナツ王子が参上しました~」
へりこぷたーという空飛ぶ鉄の船から垂らされた、縄ばしごから降りたって、颯爽と現れたのは、ミルクティー色の髪をふわふわさせて、にっこりと微笑むのは美麗な顔をした夢の王子。
しゃらしゃらと飾り付きの王子様服を着ていて、見ているだけで麗しい。
「王子様はへりから現れるという、定番の登場しちゃいました~♡ やっぱり今ドキ白馬の王子様はダサいよね~」
ナツ王子の言葉を受けて、サクラは、まるで自分がそう登場したことがあるかのように、翳った顔をして落込んでいた。
そんな中に、華やいだナツの声が響く。
「きゃー、僕を全裸でお出迎え!? そうか、これがこの国の挨拶なんだね? だったら僕も全裸にならなきゃ、失礼だしね」
誰もなにも言っていないのに、王子ナツは非常に喜んで、躊躇いひとつ見せずに、嬉しそうに服を脱いだ。下もすべてすっぽんぽんだ。
「裸族になるって気分爽快だね~」
全裸のシズがナツのモノをじっくり見ている。
「下向いてる、これがソウロウ?」
「これは、僕が大好きなお姫様を相手にする時だけ、上向いて早漏になっちゃうんだよ。その姫のこと考えたら、何回でも昇天出来るんだ」
露出狂の変態王子は甘い笑みを浮かべている。
「だったら、なっちゃん。ハル雪姫とさっさとアキちゃん作っちゃって。シズは皆のお墓を作らないと……」
ナツは姫を向いて、神妙な顔つきをした。