この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第3章 Ⅱ.ナツと……
「僕……まだまだだね」
屹立したものをあたしの内股に擦り付けながら、ナツはため息をつく。
「床上手にならなきゃ、しーちゃんにお嫁さんにして貰えない。夫婦は夜でさらにまた愛を高め合うものだからね。また修行に精を出そう、仕切り直しだ……。このままじゃ、お嫁さん失格だ……」
そこまで嫁になりたいか。
ナツは本当に悔しそうだ。
「待っててね、しーちゃん。僕、努力してもっとうまくなるから。今は若さだけが取り柄でも、日々進化して、しーちゃんの満足度を絶対上げるから。少しずつわかってきたんだ、しーちゃんのナカのいいところ。修行しながら攻略方法見つけなきゃ……」
ああ、健気とは聞こえはいいけれど、またナツのあさっての方向に突き抜けた…偏執じみた変態さに、火を着けてしまったような気がしないでもない。
それでも……なんか嬉しい。
アラサーのあたしに失望せず、未来あるオンナとして見てくれるナツが。
「ふふふ、その前にナツが若い女の子がいいって、あたしにそっぽ向くかもよ?」
そう意地悪を言ってみると、ナツのほっぺがぷっくりと膨れた。
「またそんなこと言う……。たったひとりを想い続けて、僕は花嫁修業に精を出してきたんだ。他のオンナなんかに、捧げる純愛はないよ」
「純愛? こんなにえっちなことしてるのに?」
あたしは、ナツのモノを手で愛でる。
「そう、純愛」
あたしが触ると、ナツのモノはびくびくと嬉しそうに元気よく跳ねた。
「純愛だからこそ、すべてを見て欲しい。そしてすべてを見せて欲しい。どんなにどろどろとした欲が渦巻いていようとも、それはすべて愛。しーちゃんだけに捧げている、唯一無二の愛」
ナツは妖艶に微笑む。
「どんな"もの"に愛を込めても、それは僕の愛の片鱗でしかない。だから僕は、僕の生涯をかけて愛を囁き続けるよ。
僕の……可愛いひとに」
甘い甘い王子様。
「好きだよ、静流――」
どこまでもナツは甘すぎて。
「僕は神に誓う。
君だけに僕の愛を捧げると――」
ああ、あたしの方が蕩けてしまいそうだ……。
……to be continued…?