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【SS】目が覚めたら…?
第3章 Ⅱ.ナツと……

「僕……まだまだだね」

 屹立したものをあたしの内股に擦り付けながら、ナツはため息をつく。

「床上手にならなきゃ、しーちゃんにお嫁さんにして貰えない。夫婦は夜でさらにまた愛を高め合うものだからね。また修行に精を出そう、仕切り直しだ……。このままじゃ、お嫁さん失格だ……」


 そこまで嫁になりたいか。

 ナツは本当に悔しそうだ。


「待っててね、しーちゃん。僕、努力してもっとうまくなるから。今は若さだけが取り柄でも、日々進化して、しーちゃんの満足度を絶対上げるから。少しずつわかってきたんだ、しーちゃんのナカのいいところ。修行しながら攻略方法見つけなきゃ……」


 ああ、健気とは聞こえはいいけれど、またナツのあさっての方向に突き抜けた…偏執じみた変態さに、火を着けてしまったような気がしないでもない。


 それでも……なんか嬉しい。

 アラサーのあたしに失望せず、未来あるオンナとして見てくれるナツが。


「ふふふ、その前にナツが若い女の子がいいって、あたしにそっぽ向くかもよ?」


 そう意地悪を言ってみると、ナツのほっぺがぷっくりと膨れた。


「またそんなこと言う……。たったひとりを想い続けて、僕は花嫁修業に精を出してきたんだ。他のオンナなんかに、捧げる純愛はないよ」

「純愛? こんなにえっちなことしてるのに?」


 あたしは、ナツのモノを手で愛でる。


「そう、純愛」


 あたしが触ると、ナツのモノはびくびくと嬉しそうに元気よく跳ねた。


「純愛だからこそ、すべてを見て欲しい。そしてすべてを見せて欲しい。どんなにどろどろとした欲が渦巻いていようとも、それはすべて愛。しーちゃんだけに捧げている、唯一無二の愛」


 ナツは妖艶に微笑む。


「どんな"もの"に愛を込めても、それは僕の愛の片鱗でしかない。だから僕は、僕の生涯をかけて愛を囁き続けるよ。

僕の……可愛いひとに」



 甘い甘い王子様。



「好きだよ、静流――」




 どこまでもナツは甘すぎて。



「僕は神に誓う。

君だけに僕の愛を捧げると――」



 
 ああ、あたしの方が蕩けてしまいそうだ……。








 ……to be continued…?


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