この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【SS】目が覚めたら…?
第30章 【ハロウィン企画】Happy Halloween ? 
 

「かぼちゃ、かぼちゃ!!」


 ええい、黙らんか!!

 警備員のお兄ちゃんが、めっちゃ怪しい目で見ているではないか。

 このカボチャ、実はその中身は淫魔とばれたら、どないする!!


 ひっかくな、剥ぐな、めくるな!!
 

 ハロウィンのカボチャってこんな目に遭うの? え、こういうキャラ?

 ええと、たしかあのハロウィン本では……。


「トリック・オア・トリート(Trick or treat) お菓子をくれないと悪戯するよ」


「カボチャ、カボチャ~!!」


 まるで聞いてくれない子供達だ。


「トリック・オア・トリート!!」


「きゃはははは。カボチャカボチャ!!」

「このスカートの中もカボチャ?」

「噛みついてもカボチャ?」


 ええい、旬の祭がわからない子供達め!!

 黙れ、騒ぐな、目立たせるな。警備員のお兄さんがこっちくるではないか!!


 だからあたしは――。
 




「わーい、カボチャさん、ありがとう!!」



 なぜお菓子を貰う身のあたしが、悪戯されてお菓子をやるのだ。

 しかもお菓子をやるとすぐに遠ざかる日本の子供達は、本場ハロウィンを知っているのだろうか。


――しーちゃん、ジャックのカボチャさんは、お菓子を持って行くのが日本風だよ?


 日本の子供は、化け物より怖し。子供を黙らせるは、お菓子なり。


 なにやら追いはぎに遭った気分だが、まあ…子供達が笑顔になったのだからいいことにしよう。


「頑張って下さいね」


 警備員さんまでチョコを貰うと、なんでここまで笑顔に?


 12年後の日本は、不可解なり。

/779ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ