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【SS】目が覚めたら…?
第30章 【ハロウィン企画】Happy Halloween ? 
 

「あ、あの……実は患者で」

「ここは病院なので、カボチャをおとり下さい!!」

「いえ、それだけは……」

「お取り下さい!!」



 籠のなかに入っているパンプキンパイ。

 これだけは渡したいけど、ハロウィンを味わって貰うためにはカボチャが必要だ。


 診察室はすぐそこじゃないの!!



「お取りしますね!!」



「うっ」


 ナースの手があたしのカボチャにかかった時、あたしはその場で身体を丸めるようにして頭を下げた。



「内分泌が出る!!」


 ホルモンくらいしかよくわからない内分泌。


「内分泌が外分泌になって、成長している!!」

「え? なにおかしなこと……」


 よし、シズル。

 ここはお喋り上手なアラフォーとなれ。


 病院に来て、お友達作りに励むおばさんになるのだ!!

 身振り手振り激しく、病気を自慢する元気なおばさんに!!


「えええ!? 内分泌が外分泌になって身体を成長させる、あの奇病を……ナースなのに御存知ないんですか? それともまだ有名になっていないとか?サバンナ暮らしが長かったあたしがかかっている……」

 ここは勝手に奇病にしたものに、勝手に名前をつけねば。

 その奇病名は、ええと……。


 サエキハルの反対にしちゃえ!!



 
「『リュハキエシャ』」



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