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【SS】目が覚めたら…?
第4章 Ⅲ.??
○o。..:*─※○o。..:*─※○o。..:*
1月1日、0時――。
新たなる玩具を開発していた俺の作業机の上に、変なジイサンが立った。
おむつをした……手乗りほどの大きさの猫背のジイサン。
おむつ以外はしわしわの肌を見せていて、頭にも数本の毛しかない。
立派に変態街道まっしぐらに進んだ形の、需要がまったくない小型フィギュア。
「我はフィギュアではない。
――佐倉桃。我は卑猥の神様ぢゃ」
驚いた。その変態フィギュアは言葉を話して、動くらしい。
しかも歯がないのか、フガフガだ。
多分……俺は寝てしまったのだろう。
大酒飲みの姉貴達に、未成年だと言っているのに酒を飲ませられたから。
そうでなければ……こんな気持ち悪いことありえない。
「昨年……汝の作った卑猥な玩具が、世の女達を悶えさせたその偉業を称え、この正月に汝の願いをひとつ叶えてやろう」
そう、これは夢だからこそ。
願っても無理だと思う夢を――。
「少しでもいいから、あのひとに愛されたい」
俺は言った――。