この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ビー玉とハチミツ。
第1章 1
目覚めが良い、と思った。
ふとカレンダーを見る。
ああ、そうだ。
今日はご主人様と会う日だ。
それは、分かっていた。
分かっていたことだけれど、一応、確認する。
ふと笑みがこぼれる。

ご主人様に会う日は、決まって、
目覚めが良いのだ。
胸が高鳴って、目が覚める。
ご飯を食べていても、歯を磨いていても、
どこか普段と違う。
私が、浮き足立っている。

サテン生地の下着を手に取る。
ご主人様が好きなの。
ご主人様は、可愛らしい下着が好きだ。
言葉にする訳じゃないけど、反応で分かる。
この下着、好きなんだ、って。
今日の下着も、気に入ってくれるかしら。
そんな風に考える瞬間が、一番、好き。

お気に入りの服に袖を通して、
お化粧をする。
可愛くなれ、美しくなれ。
ご主人様に映る私が、
最大限に魅力的になりますように。

そうして私が完成したら、
待ち合わせ場所へ、向かう。

待ち合わせ場所で、ご主人様を待つ。
この時間。
本当に長くて、短くて、
苦しくて、嬉しくて、
逃げ出したくて、早く会いたい。


「夏希。」


ご主人様の、声がした。
私は、振り向いて、笑う。

ご主人様は、私の手をとる。
ご主人様の手は、大きくて、硬くて、いつも冷たい。

幸せ。

/4ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ