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ビー玉とハチミツ。
第2章 2

ご主人様の手が抜かれる。
涎が糸を引く。
いやらしい。
ご主人様が私を見下げる。
「余計汚れた。」
そう呟いて、私の顔に涎をつける。
顔は、涎まみれ。すごく、惨め。
私は、うつむいて、涙をこらえる。
「こっち向け。」
ご主人様はそういって、私の顎を掴んで、
私の目をみつめる。
私は涙目でご主人様の顔を、見返す。
吸い込まれそう。
つい、目を反らしてしまう。
「目、反らすな。」
顎をぐいっと引き寄せられる。
「はい…。」
「反らすな、つってんだろ。」
―パシッ
平手打ち。
「…っ…。ごめんなさい…」
「言うこともろくに聞けないダメ女が。お前は本当にどうしようもないな。」
ご主人様がリードを引っ張る。
息が出来なくて苦しい。
「…っ……ん…。」

