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オナホ女とディルド男
第1章 ディルド男と呼ばれた日々
【序】
いま僕たちはラブホテルの一室で向き合ってお互いを見つめ合っていた。
ディルド男と呼ばれた僕と、オナホ女と呼ばれた彼女。互いに普通の恋愛も普通のセックスも知らずにここまで来た二人。
指示され、命令どおりにしか異性と繋がったことがない、そんな二人はお互いにどうしてよいのか、なにから始めていいのかわからないまま、見つめ合ってベッドの前で立ちすくんでいる。
そんな僕らがどうして出会って、そしてこの部屋にいるのか。それをこれから語っていこう。
今日は僕が、いや僕たちが普通の恋人のようなセックスを初めてする大事な日だ。
記念すべきその瞬間の直前たる今、僕はこれまでのディルド男と呼ばれた日々を思い返していた…