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オナホ女とディルド男
第1章 ディルド男と呼ばれた日々
 うつ伏せに崩れ落ちたまま、はあ、はあ、と肩で息をしている所有者。
 僕も激しい運動で荒い息が止まらなかった。

 このまま一緒に抱き合って寝られたら、どんなに幸せだろうとありえない思いを抱きながら、僕は彼女の次の行動を見守る。

 精液入りのコンドームを所有者の目の前に突き出すと、彼女はそれを受け取り、またしっかりと中身を確認したあとに丁寧にサイドテーブルの上に置いた。

 そして、ベッドの上で布団を引き寄せる。

 帰れの合図が出た。

 僕はまだ湿ったままで勃起状態のペニスの上から素早くスェットを穿いた。
 そのまま、僕らは一言の会話も交わさず別れる。
 再び(勃起したペニスをもてあましながら)窓をくぐり抜け、僕はアパートの自室へ向かった。


 月が相変わらず綺麗だった。
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