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溺れる
第6章 母の葬儀
結局、ママは、意識が戻らず、天国に旅だって行った。

「ママ、ちっちゃくなっちゃったね。」
「でも、お空には、お父さんいるよ。」
「瑠花。このおうちに住みたい?それとも、お姉ちゃんちに住む?」
「ここがいい。学校代わりたくないもん」
「賢司さん。暫く、瑠花のこと、お願いできるかしら?」
「大丈夫か?お前、お腹…」
「大丈夫よ。結構、元気に動いてるわ。」
「明日は、学校お休みだから、気晴らしにどこか連れてってあげてくれる?私は、出来ないから。」
「あぁ。瑠花、明日、どこ行きたい?」
「ショッピング。」
「瑠花、たくさん買って貰いなさい。」
「あのなぁ…」

翌日、俺は、瑠花を連れて、ショッピングに出掛けた。
最初は、気乗りしなかったらしいが、段々と元気になってきた。

「もうそろそろいいだろ?」
「最後に1つ。下着が欲しい。」
「俺は、外にいるからな。」
「桃花のやつ~。でも、そういや、桃花に最近何も渡してないな。」
「決まったよ!早く~!」

下着売り場に男がいるのは、流石に恥ずかしい。
会計を済ませ、そそくさと出る。

「いや、恥ずかしかった、」
「お兄ちゃんは、お姉ちゃんとこうゆうとこ来ないの?」
「来ないよ。」

買い物を終えた二人は、車に乗り込んだ。
「さて、帰るぞ。」
「うん。」
「瑠花、少し笑うようになったな。」
「我慢する時と吐き出す時は、メリハリつけないと…」
「うん。」

「ただいま~!」
「おかえり。瑠花、可愛くなったね。明るくなった!」

「いよいよ、来週だな。こいつにあえるの。」
「女の子?」
「あぁ。」
「どっちに似てるかなぁ?」
「お姉ちゃん、名前は決まったの?」
「沙耶」
「可愛い名前だね。」

葬儀とかの疲れもあったのか。早々にお姉ちゃんはお兄ちゃんと部屋に、戻った。

お風呂から出て、お水を飲んだ瑠花は、自分の部屋に戻った。

お姉ちゃんのドアが少し開いてる。周りが静かだから、声が聞こえたりする。

ハァハァハァハァ…アァッ…

「あなた、好きよ。」

ンッ…アンッ…イイッ…

「好きだよ、桃花。愛してる。」

アァンッ…ンッ…ンンッ…

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