この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
みぃのお話【番外編】
第5章 『だ~いすき!』~甘い甘ーいある日の休日~
「うそ。なんで!ようちゃんの意地悪‼」
「…お約束だろう」
餌を与えられる小鳥みたいに、そのトロリとした蜂蜜の甘さが口に入るのを待っていた華子のすぐ目の前で。あろうことか、陽輔はそのトーストを自分で食べてしまった。
そして。
陽輔の予想通りに、怒って頬を膨らませた華子の反応が嬉しい陽輔はニヤリと笑う。
「もう!ようちゃんってば‼」
反撃とばかりに。華子はベットから身を乗り出すと、サイドテーブルに置かれたトレーから、ハニートーストが乗ったお皿を奪いとった。
―――寝ぼけまなこの子猫はしっかりと目覚めたようである。