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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
深い紫のチェックのマフラー。
ZIPPOのオイルライター。
タイメックスの時計。
カシミアのセーター。
エンジニアブーツ。
シルバーフレームの眼鏡。
敏さんに贈った物は全て、きっとこれが欲しいのかなって、無口な敏さんを凄くよーく観察し、リサーチして購入したから、選ぶのは凄く大変だったけれど、喜んでくれた笑顔は私にとって宝物だった。
去年までのプレゼント達は、敏さんによってどれも大切に使ってくれている。
だから、きっと気に入ってくれるんだろうな、なんて。
そして、それを使ってくれているのを見るたびに、選んだ時のことを思い出し、ほっこりしてしまう自分がいた。
…でも。思いつくものはすでにプレゼントしちゃったんだよね。
12月には入ってから、私は会社の帰りに雑貨店や大型ショッピングモールに立ち寄っては、敏さんのプレゼントを探して歩く日々。