この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~


「手編み、ですか?」
「そうなの。うちの実家は共働きで忙しかったから、私の子どもの頃は、お手製のものを作ってもらう機会に恵まれなかったの。
 だから、憧れちゃって。私が家庭を持ったら、なにか手作りの物を家族に――そう決めたんだ。
 だから、結婚してからはクリスマスには、何かを編んでプレゼントしてるの。
 主人のセーターはもう完成したから、後は子ども達のに取り掛かる予定なのよ。咲は女の子だから赤いセーターで、陸のは緑のセーターにしようかなって。
 見て!この糸まだらに色が入ってるから、普通に編んでも色合いが微妙なニュアンスになりそうなの」
「すごい!毎年編むんですか?」
「ええ。でも、編み物を始めたのが結婚したその年だったから、最初はマフラー一つ編むのも四苦八苦。
 なのにプレゼントだなんて…。今考えたら無謀な挑戦だったわね。陸が十歳だから編み初めて今年でまる十年目」
 

 そう言ってクスりと笑う佳世さんの表情は、昔を懐かしむようなそんな表情だった。




/211ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ