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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~


「今、赤ちゃん、何ヵ月ですか?」
「今、五ヶ月に入ったところ。
まさか、咲の後にもう一人授かるなんて思っても見なかったから、私達夫婦もびっくりしちゃって!」


―――私は授かるって思ってましたよ?


 図らずも。
昨年の年末に漏れ聞いてしまったお義兄さん夫婦のその情熱的な営み――…。
 
 ドアの隙間から漏れ聞こえてきた、佳世さんの悩ましいその喘ぎ声を思いだし、おもわず赤面してしまう。


「プレゼント、素敵な物は見つかった?」
「まだなんです。なかなかピンとくるものが見つからなくて…。佳世さんはもう決められたんですか?」
「うーん。敏くんは好み難しそうだもんなぁ。なかなか大変そう。
私はね、クリスマスは毎年こ、れ!」


 そう言って、佳世さんは持っていたショッピングモールの袋の口を少し開いて見せてくれた。その言葉に甘えて袋の中を覗き込んでみる。
 

「わぁぁ、可愛い!」
 
 
 その開いた袋の口から頭を覗かせていたのは、まぁるい綺麗な毛糸玉だった。
 数種類のカラフルな毛糸達が可愛らし袋の中にく頓挫しているのが見えて。
 


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