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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
* * *
「あっ、間違えた!」
「やり直しが効くから大丈夫。
そうそう。そこに毛糸を引っ掛けて、その糸を手前にもってくるの」
―――簡単だなんて、佳世さんの嘘つき~‼
佳世さんからの誘いで、私は手編みのマフラーにチャレンジしていた。
手先が不器用なので半泣きになりながら。
こうなることは、最初からわかりきっていたのに、なんで、こんな無謀な事を初めてしまったんだろう…。
……私のバカ。
そんな気分になりながら、喫茶店で佳世さんから付きっきりで、編み物のレクチャーで受けているのだ。
「樹菜ちゃんって…、予想以上に不器用なのね…」
「す、すいません」
初めて手編みにチャレンジするので、何をどう準備したら良いか良くわからなくて。不安だった私は、佳世さんにお願いして一緒にショッピングセンターで材料を選んで貰った。