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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
糸は太い方が早く編めるというアドバイスに従う。
でも、余り太すぎると編み目が目立ってしまうと言われ、極太という種類の太さのものにした。
色んな種類の毛糸に目移りしてしまったけれど、色は、敏さんの青いダッフルコートに似合うグレーのツイード。後は糸に合った棒針も購入し、今に至る訳で。
佳世さんのちょっと困惑気味な呟きに、思わず、謝ってしまう私。
でも。毛糸と格闘すること二時間。なんとか数段編み進めると、少しだけ形になってきて。出来上がりが見えてくると、モチベーションがあがってくるから不思議だった。
佳世さんの高校の同級生の営む喫茶店である、ロートキルシェ。
そこは、珈琲好きな敏さんのお気に入りのブレンド珈琲が楽しめるお店で、うちの珈琲も佳世さんを通してここから購入していた。